魔法の言葉と勉強法

小山先生 中学受験の指導にたずさわっていると、この魔法の言葉を言えば子どもが目覚めるとか、この勉強法を使えば成績がめきめきアップするとか、 そういった嘘のような話をよく耳にします。
確かにそういったものは現実にあるのかもしれません。 しかし、私が大切だと思うのは、その言葉や勉強法が正しいか正しくないかではなく、 そういったやり方がお子さんに合っているかいないかではないかという事なのです。

ほめるという魔法

たとえば、ほめられて伸びない子はいないと言われていますが、そのほめ方が子どもの性格に合っているかどうかはとても大切なのです。 あるとき、子どもがテストで100点をとったとします。その時に子どもをほめるとして、どのようにほめるのか。 100点であるという結果をほめるのか、それとも、100点をとれるほどに計画的に勉強した努力をほめるのか、 あるいは、自分はやれば出来ると努力をし通した自己分析の正しさをほめるのか、ほめ方はさまざまなのです。
もちろん、ほめるという行為自体は間違ってはいないのかもしれませんが、 子どもがほめられた事で満足をして、子どもの努力が終わってしまうとしたら、 結果的にほめない方がよかったのかもしれません。 巷では、「これが秘訣」などと断定調で述べられる事が多いですが、受験勉強のやり方は一つではないのです。

国語の匠 小山先生