第1回説明会概要
今回はまず会の趣旨説明が行われ、代表や匠を担当する講師の紹介と説明を行われた。
講師紹介が終わり、今後の活動予定などが発表された後、個別相談会が行われた。
以下で、各講師の発言をまとめた。
算数の学習のコツ
算数は基本が大切だ。私が徹底して行っていることは、定着度のチェック。
例えば、4科のまとめを解かせている生徒に対しては、数字を入れ替えたテストを行っている。
結果は一覧表に残し、講師、生徒本人、保護者の方が見て定着度が一目瞭然になるようにしている。
このくらい徹底して行っていくことにより、基本の定着を図っている。
理科の学習のコツ
理科は日頃からニュース、天気予報を見るなどして、自然や科学に関心の眼を向けることが大切。例えば、台風についての用語で『強さ』と『大きさ』の違い、『暴風域』『強風域』など。
日頃からの関心が無いと解けない出題も多い。 テキストや問題集に向かうことだけが受験勉強ではない。
子どもの反発
受験を子育てのチャンスととらえる親御様にはいい受験をしてほしいと思っています。
しかし、受験をやると、子どもは必ずいやになってくる時期が訪れます。
子どもが受験をするのは、遊びたい盛りの時期なので、長い勉強は自然と苦痛になります。
大人にとっては半年1年の特訓は短いものですが、子どもにとっての半年は永遠に続くという感覚があるのです。
つまり、子どもには先が見えない事なのです。
なんで勉強をしないと?と言い出し、勉強が嫌になってくるのです。
私が指導していても、この状態をなくすごせた子は今までほぼいませんでした。
親御さんの言葉
そんな時、親御さんはどうするか。 最もよくある親御様からの働きかけの言葉、それは、「自分のためでしょ?」なのです。 しかし、それは子どもには通じないんです。 なぜなら、半年先が「期間」の様な短いものとして実感出来ない子どもに、 何年も先の「自分のため」をわかる事は出来ないのです。つかめないのです。学ぶ意味
では、どうするのか? 私が家庭教師を通じていつも感じるのは、 子どもさんの特効薬は、 「知らない事が知ってる事に変わる。」と言う事です。 家庭教師の指導を受けていただくと、授業の前と後で「世界が広がる」がわかります。 そうすると、子どもは自然と、「学ぶ=自分の世界を広げる」という認識に至るのです。子どもの成長
私の経験では、そういった体験を重ねていった子は、中学受験を負えた後も、 「高校に進学した」「就職が決まった」自分の活躍を安心して教師にだけ報告して来ることが多いです。 子どもから、人生について考える範囲が広がっている。というのが伝わります。 あの頃を聞くと、「勉強させられた事はなかった、自分でやった事なかった」と言います。 将来にわたってよい受験だったと思える。そんな家庭教師の指導をしたい。
男子校・女子校・共学
私は、学校によく行きます。学校に行かないと受験がはじまらないと考えるからです。
学校は、大きく、男子校、女子高、共学にわかれます。
女子高は共学化が進んでいますが、女子高人気も根強いのです。
男子は嫌だ。アホだ(笑)。だから女子高に行きたい。そう考える女子は多く、これが女子校のモチベーションになってます。
男子校にもそういったモチベーションは一応存在します。
ですから、男子校に行きたい。女子高に行きたい。は割とモチベーションを保つのが簡単なのですが、難しいのは共学なのです。
2020年問題から見る傾向
学校に行くと同じ話が繰り返されます。私は、「またか」と思って寝ちゃう事も(笑)。 伝統校は実績があるので、あまり2020年問題には触れません。 アクティブラーニング等の 話も、伝統校よりも進学実績が低い最近人気が出始めた学校が触れる事が多いです。 おそらく、伝統校は、行っている内容に自信があり、今までどおりで良いと考えているので言わないのでしょう。 親御さんは、まずはこういう違いに注目してあげるとわかりやすいと思います。男子校と女子校と共学の教育方針の違い
アドミッションポリシーを掲げたり、ディプロマポリシーを取り入れたりする学校、 こういったキャリア教育を意識するのが女子校に多い傾向です。 私は何になるからこの大学に、逆算させるのがキャリア教育です。 女子校の場合は、管理職、総合職の女性を目指して中1から訓練をする様な感じです。 男子校は、そのためには、あの大学に入る。という、進学が一番の目標になる事が多いです。 そして、共学は、キャリア教育はほとんどやりません。 うちの子にはキャリア教育がよいか?それとも、自由にやって自分の事を自分で自然と気づいてくれればいいか。 そういった事を考えながらどういった学校にするかを考える方法もわかりやすいと思います。説明会のポイント
説明会はどこも良く出来ています。 そこであえて注目するポイントは色々あります。 大抵、校長先生、進学担当、教頭先生は、パワーポイント等を使い、一生懸命練習しています。 そんな時、オススメするのは、学校見学中、普通の先生とも話す機会があったらぜひ話してほしいのです。 以前、私が学校見学した際、とても説得力のある説明会だったのですが、 校内見学の時に、説明会に参加していない先生に「1クラス何人ですか?」と聞いたのです。 そうすると、驚くべき事に、その先生は「・・・わからない。」というのです。 説明会で学校の並べる方針について、どのくらい現場に伝わっているか、そういった温度差などを把握する事も確かめる良い機会でしょう。学校はなるべく早く決める
やはり、あわないといって、6年間通ってやめる子どもさんもいます。 ですので、親御さんがあらかじめ、一人で行かれると良いでしょう。 肌感覚「うちの子ここにあうな」などの雰囲気で絞っても大丈夫です。 そして、親御さんが、納得してから文化祭に連れて行くといいでしょう。 まあ、大人のズルの様な感じですが、 鉄道が好きな子が、お母様が駒場東邦に鉄道研究部がある事を知って、 鉄道研究部に入りたいから、必死で勉強して子どもが駒東に行った生徒さんがいました。 男子は、モチベーションがあがらないと絶対に勉強しませんが、反面、簡単に洗脳できます(笑)。 学校説明会は、どこにいっても、その学校が気に入る様につくられています(笑)。 子どもさんは、必ず、「なぜ勉強をやらないといけない?」と反発する時が来ます。 ですから、学校は、なるべく早めに行きたいところを決めましょう。 成績の推移を見ながら、あとで変えてもいいのです。 何事も、目標がないと始まらないのです。